相場に潜む罠

投資家の心に潜む罠

1 ポジショントレードの危険性とその対策

街を歩いていて飲食店に入るとき、ガラガラの店と繁盛している店が隣り合っていれば、貴方はどちらに入りたいと思いますか?

 恐らく多くの人は繁盛している店はきっと味が良いんだと分析し、そちらを選ぶと思います。

実際、美味いか不味いかは主観的問題なので、多数派に合わせれば満足のいく結果になるとは限りませんが、取り敢えず多数派の行動に同調することで安心感を得ようとするのです。

また、事前に飲食店をネットで探すときも、レビューで★の数の多い店の方が、いい店なんだと思うでしょう。これはアマゾンとかのレビューにも同じことが言えます。

人間は多数派に同調しやすい動物であるという習性を逆手に取った、レビューのやらせが問題になったこともあるので覚えている人も多いでしょう。

人間の同調性が顕著に現れる場としては、株式市場は最たるものです。

食べ物や商品など比較しやすい物は評価を下しやすく、その評価もまったく事実と乖離することは稀でしょう。

一方、株券それ自体はただの紙切れですから、価値の評価という点では本来非常に曖昧なのです。

その為にPER・PBR・ROC・PEGレシオ・配当利回りなど言った指標を作り出し価値の正当化を図ろうとしているのです。

平時の株価の上下はこの指標を一つのより処としている訳ですが、下落にしろ上昇にしろ大きなトレンドが発生する時には、このような指標はほとんど無視されるのが常です。

参加者の同調行動によるパニック的な買いや売りが定期的に発生する事実は、あってないような価値基準と人間の同調行動が引き起こす現象と言えます。

株式用語で「提灯(ちょうちん)を付ける」という言葉があります。

これは仕手筋などが介入している銘柄に便乗して利鞘を稼ぐことですが、これなどは赤信号みんなで渡れば怖くないと言った世界で、自分の考えなどまるでなく、同調行動を顕著に表している例と言えます。

投資は結果ですから、この投資法でも儲かればOKなんですが、臆病な人ほど勝負に出遅れて、逃げ遅れる傾向がありますから、あまりお勧めはできません。

個別でみれば細かい動きはありますが、株式市場全体でみれば、株価は常に集団心理による同調行動で変動しますし、また自分も心や人間が持っている性をエリミネイトして市場に参加することは不可能です。

ただ、それを知り自分の運用ルール(主に資金管理)を決めることで集団心理に流されないようにすることは可能です。

2 投資家は必ずギャンブラーの誤謬に陥る

必ずというと語弊があるかもしれませんが、プロでもアマチュアでも上昇や下落が何日も続けば、そこになんら合理的根拠が見いだせなくても、「そろそろ反転するのでは?」 と思い込むようになります。

勿論、自分も例外ではありません。

テクニカル分析で上昇した日と下落した日を比べ、買われ過ぎ、売られ過ぎを計るサイコロジカル・ラインや、市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数を比べた騰落レシオなども、合理的根拠のないソロソロという考えに基づくものと言えます。

これらの指標(他のオシレーターも含め)を使うことが正しいか、正しくないかをここで論ずるつもりはありません。

ただ、正しいなら使って人はいる全員大金持ちになるはずですし、正しくないから全員オケラになっていることでしょう。

私の見る限りそのどちらでもないので、当たるときもあれば外れるときもあるといか言えません。

大切なのは自分の主観や経験を過信して大博打を打たないことと、投資家は誰でも簡単にギャンブラーの誤謬に陥ってしまう危険性があることを認識することだと思います。

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